我が家は過去に床下浸水、床上浸水のどちらも経験し、現在も雨が降る度に危機感を持ちながら生活をしています。
前回はそんな時に「やるべき事」を記事にしました。
今回はそんな時に「あって良かった」と感じた商品を紹介したいと思います。
水でふくらむ土のう
水害対策としては必須なのがこの土のう。
うちの家の物置にはこれが10セット以上買い置きしてあります。
水に浸すだけで簡単に土のうが出来、さらに使い終われば一般ゴミとして簡単に捨てる事が出来るので手軽です。保管時にもコンパクトですしね。
土のうの設置場所
自宅が外構でグルッと一周囲まれているような家なら、まず外構の間に隙間が出来ないように並べて設置します。
外構が無い、もしくはオープンになっている範囲が広過ぎる場合は、直接玄関ドア内側に(可能であれば外側にも)設置します。
使ってみた感想
床下浸水や、床上でも足首あたりまで浸水する程度の時は特に、この土のうがあるのと無いのでは自宅の被害の程度が変わってきます!
実際我が家でも、道路は完全に浸水し玄関ポーチまで水が上がってきた事がありました。その時には玄関ドアの内側に土のうを設置していたのですが、隙間からチョロチョロと少しずつ水が漏れてきてはいるものの、いきなり大量に水が入ってくる事はなく十分止水の効果があるようでした。
そしてその時はそれをピークに水が引いたので、床上浸水には至りませんでした。
もし土のうがなければもっと早いスピードで玄関の中にまで上がってきていたと思います。
膝以上までの床上浸水の時には残念ながら最終的な被害程度は土のうがあっても変わらなかったのですが、ただ水がどんどん押し寄せてくる時、少しでも時間稼ぎが出来ました。その間に荷物を二階に運んだり、他の対処をする事が出来ます。
少しでも水害の不安がある方は、絶対に準備しておくべき商品だと思います。
(ちなみに昔は砂を入れる本物の土のうを使った事がありますが、捨てる時に困ります)
簡易トイレ
土のう以上に絶対に必要になるのがこの簡易トイレ。
これが無ければ大変です!
床上浸水になってしまうと、当然トイレは使用出来ません。
私達は床上浸水をしている間、ずっと2階に避難していました。
何とか水が引いた後も、1階は泥の海状態でとても足がつけるような状態ではなく、さらに便座なども座るのは不可能です。
最低限の掃除が終わるまでトイレは使用出来ません。
使ってみた感想
説明書ではトイレに設置するとか、段ボールに設置するとか書かれているものもありますが、私達は大きめのバケツに被せて使用しました。
実際使う前には「バケツにトイレをするって…」と緊張しましたが、やってみると大丈夫。
しっかり給水ポリマーで吸収してくれますし、すぐに袋を結んでしまえば臭いも気になりませんでした。
本当にこれだけは何があっても準備しておきたい商品です。
高圧洗浄機 ケルヒャー
これは床上浸水をした時、慌てて翌日に購入したものです。
高圧洗浄機のケルヒャー。
床上浸水の後、近所一帯は毎日掃除に追われていました。
そして他のお宅の様子を見ると、皆さんこの高圧洗浄機を使用して床や壁を洗い流していました。通常ではあり得ませんが、水害時には室内で使用します。
使ってみた感想
私達はそれまでホースを使って水を流していたのですが、比較すると全く汚れの取れ方が違います。
床上浸水をしてしまうとあらゆる隙間に砂や泥が入り込むので、それをしっかり洗い流すには水圧が必要なのです。
フローリングの隙間、キッチンシンクの隙間など、あらゆる隙間の砂を水圧で洗い飛ばすような作業でした。
水圧が強いので壁や床材が痛んだり剥げたりという事はあり得ますが、そんな事よりも汚れを残さず洗い流す事が重要です。
もしも汚れが残ってしまうと、それが後々カビの原因になってしまいますから。
スポンジワイパー
これも床上浸水した時に、慌てて購入した商品。
スポンジワイパー。
高圧洗浄機で室内を洗ったので、水でビショビショ状態です。
タオルなどで拭く程度では追いつかないので、まず水を早く吸い取る必要があります。
ここでもモタモタしているとカビの原因になりますから。
使ってみた感想
これも床上浸水した時には絶対お勧めしたい商品です。
本当に良いです、コレ。
↑左側にあるレバーを引くだけでギューッとスポンジが絞れる仕組みになっているので、素早く水を拭きとっていく事が出来ます。
今から思い出してもこれが無かったら作業が進まなかったと思う程役立ちました。
水切りワイパー、モップ
上記のスポンジワイパーの補助的な使い方ですが、水切りワイパーやモップも必要です。
特に水切りワイパーは水浸しのフローリングの水を外に出す為に、掃き出し窓を開け放って部屋の端から端まで床の水をはき出すのに便利。
サーキュレーター
サーキュレーターも必要です。
家の中を洗い流した後は、出来るだけ早く乾かしたい。
それで室内では普通の扇風機を使用して回し、サーキュレーターは床下の乾燥に使用しました。
床下は特に乾きづらいので、サーキュレーターを複数使用するのがお勧めです。
うちでは何日も24時間つけっ放しにして乾かしました。
電気ケトル、ポット
水や簡単な食材を準備しておくのはもちろんですが、意外と床上浸水後に大活躍したのがこの電気ケトルと保温ポット。
まずガスコンロは何日も使用出来ませんでした。
なのでしばらく弁当やパンを買ってくる日々が続いたのですが、そうするとどうしても温かいものが食べたり飲みたくなってきます。
そんな時、電気ケトルさえあれば何とかなりました。
飲み物はもちろん、カップ麺やインスタント味噌汁など。
あと寒い夜があったのですが、湯たんぽの湯を沸かしたり、入浴出来ない時にはとりあえずバケツに湯を入れて体を拭いたり。
思っていた以上に湯は体も心も温めてくれます。
水、食料、医薬品、懐中電灯、ラジオ等
あとは一般的な災害時の備えですが…
水、簡易食料、医薬品、懐中電灯、ラジオ等は常備しておく必要があります。
特に水は大事ですね。
水害後には近所のスーパーでは売り切れ状態になっていたので、常に自宅に多めに買っておくと良いと思いいます。
簡易食材は長期保存できる乾パンやクラッカー、カップ麺などがお勧めです。
まとめ
実際の体験を元に、私が「あって良かった」と感じたものを挙げてみました。
土のうや簡易トイレに関しては、災害に遭わなければ不要な商品ですが、保管しておくのもそれ程場所は取りませんし、いざ突然の災害時に慌てるよりも備えあれば患いなしです。
それ以外の掃除関係のものは災害関係なく普段でも使用できるので、買っておいて損はないと思います。