田舎暮らしの近所付き合い
近所付き合いって面倒じゃないですか?
特に私のような田舎暮らしだとそれはとても大変です。
時代と共に近所付き合いが疎遠になってきた…とよく聞きますが、それは都会だったり、若い人ばかりの地域じゃないかと思います。
少なくとも私の住む地域では近所付き合いは結構あって、面倒で別の地域に住みたくなる事もしばしばあります。
高齢者の一人暮らしで床上浸水
ですが今年の夏、大雨で床上浸水したご近所さんがいたのですが、その時に近所付き合いの大切さを実感しました。
そのご近所さんは80代の高齢者です。そして一人暮らし。
高齢者なので床上浸水した時にはとりあえず自分の身を守る事が優先です。
その時は事前に隣に住む方が一緒に避難所に連れて行ってくれていたので、体は無事だったのですが、困ったのはその後、床上浸水した家です。
床上浸水後の掃除は高齢者には無理
私も以前、自宅が床上浸水しましたが、その掃除の大変な事といったら!
一日や二日で終わるものではなく、落ち着くまでは2~3週間かかりました。
家の中の家具や物を全て外に出して、洗って乾かし、不用品は処分。
その間に室内の床や壁に水をかけて泥を洗い流して、室内も乾かさなくてはいけません。
とにかく大仕事なんです!!
私が30代40代の頃にはそういう作業も何とか乗り越えてきましたが、50代にもなってくると流石にこの作業がしんどいのですよ…。
だから高齢者がこの作業をするなんて、現実的にとても無理です。まずそれ以前に一人で出来ない作業も多いですし。
高齢になる程近所付き合いに救われる
ですが今回の高齢のご近所さんの場合、私達近所の人達で協力してそのお宅の掃除をしました。
掃除だけでなく、その高齢ご近所さんを自分の自宅に呼んでお風呂を貸してあげたり、食事を用意したり。
もしこの近所の人達がいなかったら、あの高齢ご近所さんは途方に暮れていたと思います。
ちなみに、その高齢ご近所さんには息子さんがおられますが、遠方だし滅多に帰省されていません。
遠くの親戚より近くの他人。
まさにそれを実感します。
そんな場面を見ていると、自分もいつか遠くない将来、一人暮らしの高齢者になる可能性は十分ある訳で、そんな時に近所の人の有難さを実感するんだろうな~と思うのです。
今はまだ自分の事が自分で出来る体力があるので、つい「近所付き合いって面倒だな」と思ってしまいますが、年齢を重ねるほどに、近所付き合いの大切さを実感するのかもしれません。
私のような水害地域に住む人はもちろん、そうでない場所であっても、今の時代はどこにいても安心出来ませんから。