【体験談】床上浸水した家。動かせない家電やコンセントはどうなった?

床上浸水後の家具・家電のキービジュアル 床上浸水

私は以前自宅が床上浸水した時、事前に出来るだけ動かせる家具や家電、日用品等を2階に運びました。

ですがそれにも限界があります。

  • 重過ぎる家具や家電
  • 造り付け家具
  • コンセント類

これらはどうやっても動かす事は不可能で、そのまま放置という事になります。

以下はそんな動かせない家具や家電類は床上浸水後にどうなったのか?を書いてみたいと思います。

 

点検が必要だった物

エアコン室外機

私の家ではエアコンの室外機全体が浸水してしまいました。

屋外ですし、乾けばそのまま使用出来そうな気がしたものの、目に見えて分からなくても中に入り込んだ水で故障したり危険な事があると聞き、電気業者に点検に来て頂きました。

幸い、我が家の場合は交換など不要でそのまま室外機を使用する事が出来ましたが、やはり点検して頂くと安心なので絶対にお願いした方がいいです。

エアコン室外機

室外機は高い位置に設置しておくと安心

コンセント

これも水が引いてしまうと見た目では分かりませんが、中に水が入っている危険があるので電気業者に点検をお願いしました。

電源コンセントとアンテナ端子

見た目では問題なくても要注意!

するとまだ中に水が残っているという事で、いくつか部品を交換し水分を除去して頂けました

エアコン室外機は屋外ですが、コンセントは壁の中で乾きづらいので水が残っている可能性は大きいです。

ついでに他の電気系統に異常がないかも確認して頂けましたし、床上浸水の後はまず電気工事業者に家中の電気を点検して頂く事をオススメします。

修理が必要だった物

インターネット回線

電話回線やWiFiルーターと繋がっている回線など、壁から直接回線が出ていて外せないものがあります

私はとりあえずそのまま数多くのルーターごと、椅子の上に乗せて濡れないようにしました。

ネット回線機器を乗せた椅子

浸水時にはさらに椅子を台の上に乗せていました

ですが結局、壁の中の回線そのものを一度開いて修理する必要があるらしく、後日契約しているインターネット回線の業者の方に修理をして頂きました。

なので結局、回線が浸水してしまった場合は必ず修理が必要ですから、浸水する前に回線をハサミで切ってしまっても良いそうです。

 

処分・買い替えが必要だった物

冷蔵庫

冷蔵庫の中は酷い状態になっていました。

床上浸水の危機を感じた時にコンセントは全て抜いているので、冷蔵庫の中の物はどんどん傷み始めますし、浸水した部分には汚水が入り込んでいました。

床上浸水した冷蔵庫

野菜室や冷凍室まで浸水してしまいました

当然全ての食材を捨てる事になりますが、冷蔵庫の中を綺麗に掃除したとはいえ、そこは食料を入れる場所。

どうしても一度でも汚水が入った事が気になり、衛生面から冷蔵庫は買い替える事になりました

 

ガス給湯器

ガス給湯器。これは迷う事なく、即動かなくなっていたので買い替えるしかありませんでした。

屋外にガス給湯機器が設置されていますが、それが浸水してしまったからです。

近所の家でもほとんど全ての給湯器が買い替えとなったようです。

 

そのまま使用出来た物(取り外しせず)

洗濯機

これが意外だと思われるでしょうが、洗濯機は本体の半分以上が浸水したにも関わらず、特に問題なくそのまま使い続ける事が出来ました。

床上浸水した洗濯機

床上浸水時の洗濯機

水害後に数年以上経過していますが、故障もなく使用する事が出来ています。

その理由は一つ。

「床上浸水の時に洗濯機の中に水を溜めていたから」です。

浸水の危機を感じたら、トイレ浴槽に水を溜める事が大切だと別の記事で紹介しました。

【実体験】自宅が床上浸水!慌てない!直前に対策するべき事は?
我が家は水害地域です。ハザードマップの「洪水」で調べると、真っ赤にチェックが入ります。周辺道路が浸水...

それと同じ理由で、洗濯機にも水を溜めておく事が重要です

満水まで水を入れておく事で、水圧で洗濯機の中に汚水が逆流してくる事がなく故障するリスクを減らす事が出来ます。

とはいえ、家電ですので浸水時間が長時間になればなる程、中に水を溜めていても故障してしまう可能性も高くなってきます。

ですがどの道壊れるのなら、ダメ元でも試してみる価値あり!
実際私は無事使えていますので。

キッチンシンク

我が家の場合、ガスコンロやシンクまでは浸水しなかったのですが、シンク下の部分はかなり浸水してしまいました。

床上浸水したキッチンシンク

これは引いてきた時ですが実際はもっと上まで浸水しました

なので中に入っていた鍋などのキッチン用品、米びつ、調味料などは全て処分。

ですがキッチンシンク本体は洗って乾かせば使えるだろうという事で、高圧洗浄機で洗い、消毒を徹底してその後も使用し続けています。

そのまま使用出来た物(取り外し洗浄済)

洗面台

洗面台もキッチンシンクと同じですが、洗面部分まで浸水はしませんでしたが、下の収納部分は浸水しました。

汚水が溜まった洗剤容器

洗面台下の洗剤を入れたケースに汚水が溜まった状態

↑かなり水が引いた後の画像なので分かりづらいですが、中は泥まみれで、洗面台本体も水を含んで湿っていました。

洗面所という元々湿気っぽい場所という事もあり、この洗面台は業者の方に一度取り外して頂き、裏側の泥を洗い流し乾燥させてから再度設置し直して現在も使用しています

シューズボックス

シューズボックスも比較的外しやすいという事で、業者の方に一度壁から取り外して頂き、裏側を洗浄して乾かした後、再度設置し直して現在も使用しています

取り外し洗浄について

キッチンシンク、洗面台、シューズボックス、この3点はほとんどの家で造り付けだと思います。

我が家と同じく床上浸水した周囲の家では、全てリフォームして買い替えた方も多くおられました。

又逆に、全く何もせずホースで水を流しただけの方もいます。

私も最初は節約の為にもただホースで表面を洗うだけにするつもりでした。

ですが、しっかり洗って乾燥させたつもりでも、汚臭が消えないのです

洗いきれない裏側に汚水や泥が入り込んでいる為、乾いてきても汚臭だけが残ります。

そこで、買い替えは出来ないけれど、せめて裏側を洗ってもらう為に、業者に取り外しと洗浄をお願いしました。それだけならそれ程費用も高くないですし。

取り外してみると裏側の泥にビックリです

ただキッチンシンクを取り外すのは大掛かりになり費用も大きくなるのでこれは諦めました。

なので数年間はキッチンシンクの下の扉を開けると汚臭があり、ほとんどシンク下に何も物を入れていない状態でした。

最近になりようやくその臭いが消えてきたように感じています。

床上浸水。動かせない家電やコンセント|まとめ

資金があれば全面リフォームして家具も全て買い替えるのが最も衛生的で気持ちいいですよね。

ですが私のように資金に余裕が無い場合は、出来るだけ負担を軽く最低限の修理や買い替えで抑えたいです。

なので優先順位は危険を伴う部分は絶対に点検・修理をする事
その次に口に入る食材の衛生面、そして臭いをどこまで妥協するか…という感じになってくると思います。

実際に床上浸水を体験してみると、単純に洗うだけで終わらず、安全面や衛生面から色々と手間とお金がかかるので大変です。

それでも今後も安心して住み続けられるように、私はこれらの点検や修理をしておいて良かったと思っています。

災害用チェックサイト
ハザードマップ
キキクル
タイトルとURLをコピーしました