災害に遭われた知人に対し、お見舞いをどうすれば良いのか悩む事がありますよね?
特に最近は各地で災害が起こっているので、周囲の人や親戚が災害に遭うのは十分あり得る事です。
私の家は数年前に大きな災害に遭い、床上浸水しました。
その時に知人達がどのようなお見舞いをして下さったのか、被災者の立場で本音を書いてみたいと思います。
①床上浸水の災害お見舞い 現金
災害見舞いを考える上で、誰もが一番思いつくのが現金ではないでしょうか?
実際私も親戚など現金を下さった方がいます。
災害見舞金の相場
以下は私が実際に知人等から頂いた現金の金額です。
友人・知人 | 5千円~1万円 |
会社から | 5千円 |
親戚 | 1万円~3万円 |
兄弟 | 1万円 |
実家の親 | 3万円 |
あくまでも私の場合なので、また違う場合もあると思いますが参考まで。
ちなみに、会社の同僚からは現金のお見舞金はありませんでした。
後述しますが、私はこれが有難かったです。
あと、旦那の親や旦那の姉は私達と同じ地域に住んでいますが彼らの家は浸水しませんでした。
でも普段から私と旦那の家族は半同居のような状態なので、わざわざお見舞金は無し。
そして近所の方々は、立地の高さにより浸水した家、浸水しなった家、それぞれですが、こういう地域に住んでいるとお互い様なのでお見舞金は渡し合ったりしません。
②床上浸水の災害お見舞い 物資
あとは、近距離の方々は実際に家に来て下さり、支援物資を頂きました。
床上浸水時の支援物資
以下は私が実際に知人等から頂いた物資です。
タオル(使い捨てやすいもの) |
ビニール手袋 |
ゴミ袋 |
軍手 |
アルコール消毒(屋内用) |
消毒液(手指用) |
モップ・バケツなど掃除道具 |
パン・おにぎり |
紙パックのお茶 |
我が家は1階のみの浸水で2階は無事だった為、衣類関係は2階に置いてあるものを着る事が出来ました。
ですがもしも住んでいる全てのスペースが浸水してしまった場合、衣類や寝具等などを優先的に支援すると助かると思います。(特に女性は下着や生理用品なども)
私が嬉しかったもの
現金も支援物資もどちらも嬉しいです。
心配して頂けるその気持ちが何より嬉しいですから。
ただ、ここでぶっちゃけ正直に言うと、私が感動するぐらい嬉しかったのが「支援物資」です。
私の家が浸水した日の早朝、私はパート先の社長宅にすぐ電話をしました。(小さな会社なので大切な事は社長に直接電話する関係でした)
そして大まかに状況を説明し、パートをしばらく欠勤させて欲しい事だけ伝えたのですが、その時の社長は「分かりました」と言われただけでした。
ですがその日の午後、私達がドロドロになって掃除をしている中、社長の奥さんがうちの家まで見舞いに来て下さったのです。
そしてその時、上記にあげた物資がたくさん入った段ボール箱を渡されました。
中を見た瞬間、驚きました。
どれもこれも、まさに今欲しいものばかりだったからです。
社長の奥さんは床上浸水の体験があるの?と思った程、的を得た支援物資ばかりでした。
タオル
一番欲しいのはタオルかもしれません。
高級なタオルは不要。むしろ安くて使い捨てしやすい大量のタオルが助かります。
私がこの時頂いたタオルは景品などで頂く薄いタオルばかりでしたが、それが逆に使いやすいのです。そしてどれも新品で個包装されていたので衛生面も安心して使う事が出来ました。
アルコール消毒
床上浸水の後はとにかく地域一帯が悪臭に包まれます。
汚水が床上に上がってきたのですから、室内を水で洗い流す事と同時に、アルコール消毒を徹底する事が必要です。
これが一度ではなく、アルコール消毒と水洗いを何度も繰り返すので、早い段階でアルコール消毒液があるのは助かります。それもスプレーボトルなど使いやすいものが良いです。
簡単に食べやすい食材
この時、個包装されたコンビニのパンやおにぎり、そして小さな紙パック入りのお茶を頂いたのも大変助かりました。
実は私の実家の母もかけつけてくれたのですが、この現状が分かっておらず、手作りのむき出しのおにぎりをタッパーに入れて持ってきたり、信じられないですが「元気が出るように」と言ってケーキまで買ってきたんです…。
この状況を見てよ!とブチ切れそうになりました。
母に悪気は無いんですけどね。
その点、個包装されたパンやおにぎりなら何時間でも置いておきやすいですし食べる時も衛生的です。
そして紙パック入りのお茶というのが気が利いている!
紙パックなら他のゴミと一緒に捨てやすく、一回で飲み切れる量なら衛生的です。
ペットボトルや缶は捨てるゴミを分けるのも面倒ですし、一回で飲み切れないサイズだと不衛生なのです。テーブルや棚など置いておく場所さえも無い状況なので。
掃除道具
掃除道具もどれだけあっても嬉しいです。
もしも高額な現金お見舞いを頂けるのなら、いっそ高圧洗浄機や業務用扇風機などを買って送って下さると有難いです。(場合によるので本人に確認した方がいい)
現金を送るから後で買えば?と言われても買う暇もなければ余裕もなかったりします。
お見舞いのタイミング
支援物資であれば、出来るだけ早い段階で届けて頂くのが助かります。
但しそれは周辺が落ち着いてから。
少なくとも水が完全に引ききってからです。
そうでないとその地域に入ってくる事も出来ません。
現金の場合は逆に早い段階で頂いても、気持ちは嬉しいですがゆっくり買い物に行く余裕がありません。
自分もドロドロの姿ですし、個人的には現金よりも何が必要かネットなどで調べて物資を買ってきてくれたりする方が有難いですね。
遠方だし現金で…という場合は最低でも2週間程経過して落ち着いてきた頃が良いと思います。
お見舞いの気遣い
私の職場の同僚達は「現金は気を使うと思うから」と言って、あえて現金でのお見舞いは無かったです。
親しい関係だからこそのそういう気遣いが嬉しかったです。
そして災害後には同僚達は入れ替わりで、仕事帰りにうちの家にタオルや食材を届けてくれました。
その時、物資を届けてくれるのですが皆さん「何か手伝える事はある?」と一言聞いてくれた後、何もないと分かると長話をせずにサッと帰ってくれました。
そういう何気ない気遣いがとても嬉しく励まされました。
水害・大雨で床上浸水!お見舞い|まとめ
お見舞いは気持ちの問題なので、いくら包まなくてはならないという決まりは無いと思います。
現金の場合は尚更急いで渡すと逆に迷惑になる場合もあるので、
- 相手の状況を見ながらある程度落ち着いてから
- そして相手の負担にならない程度の金額に留める事も大切
だと思います。
そして支援物資は思っている以上に助かる場合が多く、実際私も数々の気遣いのある物資に励まされました。
関係性や住んでいる距離によると思いますので、相手に負担にならない方法と金額を選ぶと良いと思います。